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ところでここは「ツチノコ生息地」として知られている、知っている人は知っているという有名な団地?
つまり私が住む団地である。
ただ残念なことにここが 著名なツチノコ生息地であるということを知っている住人でもわずかに過ぎない。
マネージャー(管理人)すら知らないのだから、これは已む得ない。
逆にツチノコ生息地などと言ったら、住人がいなくなってしまうかもしれない。
2011年9月と2012年7月にその姿を見ているが、昨年はどういうわけか見ていない。
しかし、今日久しぶりにその姿を拝見。
といっても子ども。
シーズン的には秋のはじめになるので繁殖期直後にあたるようである。
見てわかるように、皮膚は蛇のようにツルツル。
胴回りと足からしてトカゲ。
足はトカゲにしては異様に小さい。
つまり、トカゲが蛇に進化していく途中にある種とみるのが妥当。
この形から足がとれると「ツチノコ」になる。
つまり、ツチノコとはこのトカゲから蛇になる進化の過程で生まれた幻の生物
ということになる。
ということは、ツチノコは存在したということになる。
ただおそらく、足を失ったトカゲが蛇に進化する過程があまりに速やかなので、その時期の種の存続が出来ずに消えたということである。
前とおなじようにスノコの上に姿を見せていた。
足の細さからして相変わらずトロイのでいとも簡単に捕まえた。
バスタブに入れて写真を撮って、しばらく遊んで逃してやった。
もし、この細っこい手足を引き抜いて野に放ったら、蛇のようにくねくねと進むのであろうか。
学者ならやりかねないが、どうも私には無理だ。
あまりにも心優しいからだ。
ツチノコへの進化の過程にあるこのオーストラリアの準ツチノコは「アオジタトカゲ」である。
ところで、ここにはトカゲがウンジャマんじゃといる。
夏場にクリーク沿いを歩けば、ちびトカゲがちょろちょろしている。
長さはだいたい15センチくらい。
大きくなって60センチから70センチくらいだろう。
1メーターを楽に超えるトカゲを見たこともあるが。
これ、日本人には壮観に映る。
首を持ち上げカッツと空を睨んでいる姿など実に清々しく美的である。
まあ爬虫類の嫌いな人にとっては気持ち悪いだろうが。
今日のツチノコは20センチをわずかだが超えているのではないだろうか。
さてこのトカゲだが数種類いるがどれも毒がない。
ワニもそうだが毒がない。
だから誰もトカゲを捕まえるなとはいわない。
ワニには食われてしまうが、トカゲに食われることはない。
だが、それが蛇になるとまったく事情が異なる。
蛇はトカゲから進歩したはずなら毒がなくて当然だが、ここの蛇の半分は毒を持っているという。
これ進化論的にはおかしいのではないのだろうか。
それとも手足を失った分だけ、保身のために毒性を持つようになったのであろうか。
ためにこちらの人は、「絶対に蛇には手を出すな」ときつく言う。
ただ、蛇はほとんど見かけない。
圧倒的に数が少ないのである。
つまりここは「トカゲの時代」にいるということになる。
まれにその幾つかが急速に進化する事情を得て蛇化したと考えられる。
日本ではこちらほど大きなトカゲはいない。
ところが蛇はウジャウジャいる。
日本はトカゲの時代を過ぎて「蛇の時代」にいるということになる。
若いころ尾瀬沼に行ったときのことだが、遊歩道の板の上に重なるようにたむろしていて、一瞬ぎょっとしたことがある。
あらゆるトカゲが蛇に進化した後の姿が日本になる。
蛇に進化しそこなったのは小さなトカゲのみになる。
日本の蛇のほとんどは毒を持たない。
唯一の例外がマムシだろう。
ヤマカガシにも毒があるというが、この毒でどうこうしたというのは聞いたことがないので弱性なのだろう。
つまり日本の蛇は気持ち悪いだけの蛇である。
地域によってトカゲも蛇もそれぞれの進化を遂げたようである。
ツチノコには猛毒があると言われている。
ツチノコの種が日本で生き残ったとすると、トカゲの時は毒がないはずであるから、手足を失った時に毒を手に入れたことになる。
また日本の蛇の大方は毒を持たないことから、ツチノコはマムシに変化したということになる。
まとめると日本のトカゲが進化したときの姿はイメージとしてアオジタトカゲのような形をしていたのではなかろうか。
さらなる進化で完全に手足(といっても4本の足だが)を失い、それを補填する形で毒性を持つに至った。
それがツチノコである。
このツチノコはさらに進化して胴体がほそり蛇になっていく。
その蛇とはマムシであった、ということになる。
進化論的にはそうなるだろう。
ということはもしこの地でツチノコ種が残ったとしたら、果たしてどの蛇の祖先になったのであろうか、という疑問が出てくる。
だがこれはこの地でツチノコが発見されないかぎり解明不能な課題にもなる。
【参照】
『
NICHIGO PRESS April 2014
』
【 うすっぺらな遺伝子 】
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