


道後温泉に行ってきた。
前に行ったのは学生の頃、周遊券を片手に四国を回った時である。
このとき松山にも行き、道後温泉にも行っている。
しかし、四十年以上も昔のこと、ほとんどなにも覚えていない。
唯一の記憶といえば、道後温泉の湯質についてである。
泊まったところはユースホステルで、お風呂はあるが温泉ではない。
ところが誰でも入れる温泉があるという。
地元の人も利用している温泉、つまり銭湯温泉である。
すぐに出かけた。
おそらくこれ、今の「道後温泉本館」だと思う。
リックを背負っての貧乏旅なので、なにしろ汗を流したいというのが一番の希望。
肌に張り付いたベタベタを洗い流してスッキリしたいと思っていたのだが。
ところが、これがダメ、できない。
「浴衣付き」という少々高い銭湯賃を払って入り、まず、ザブッツとお湯をかけたのだが。
感触がまるで違う。
何とこの温泉の湯質が油性?なのである。
汗を流すどころではない、肌が逆に油っこくヌルヌルになる。
気持ちが悪い。
こりゃいかん、と石鹸でごしごしやってみた。
これがダメ。
石鹸がまるで泡立たないのである。
汗や肌の汚れを落とすどころではない。
「なんだ、この温泉は!」
しかたがないから、ごしごしタオルでこすって汗や汚れを落とす。
「こりゃ、ダメだ」と、早々に出て、浴衣に着替えた。
ここからドラマがはじまるのである。
しばらくするとである、ジワーと身体が暖まってくる。
肌の表面に油膜ができた感じで、温まった身体のぬくもりが外部に放出されることなく、内部に溜まっていくといった風である。
「おー!、すごい」
身体がぽっか、ぽっかしてきたのである。
風呂あがりにスエットスーツを着込んだ感じといったところか。
身体がどんどん暖まってくるのである。
浴衣をバタバタあおって身体に冷気を送り込むほど。
ウーンすばらしい。
これは、すこぶる身体にいい温泉だ!と納得。
気分を入れ替えて、再度、温泉に入り直してしまったほど。
この記憶があるので、日本に行ったついでにあのヌルヌルの道後の湯につかりたいと四国まで足をのばしたのである。
それも、三泊もとって温泉三昧で過ごそうと思ってである。
だがしかし残念なことに、きょう日の道後温泉はまるで違っていた。
ごく普通の温泉になっていたのである。
湯質はサラリとした普通の湯。
石鹸も泡立つし、シャンプーも使える。
「あの道後のヌルヌル湯はどこへいったのか」
おそらくは湯元が変わってしまったのであろう。
それでも三泊四日、往復飛行機で松山市内の散策を除けばどこにも行かず、ただただ温泉に浸り続けた旅行であった。
道後温泉本館・神の湯、そして椿の湯も入った。
朝晩、時に日中も入っていたのはホテルの風呂。
もちろん温泉である。
ドリフなら
「ちゃちゃんちゃちゃんちゃチャ、
いい湯だな、いい湯だな、ココは松山、道後の湯」
といった具合か。


さて、気になるので調べてみた。
「道後温泉のヌルヌルはどうなったのか」
『
道後温泉本館のクチコミ 2012年12月23日
http://www.jalan.net/kankou/380000/380200/spt_38201ae2180021563/kuchikomi/
多くの文豪が愛した「道後温泉」。その佇まいは、歴史を感じさせるものがありました。
ジブリの宮崎駿監督が、映画「千と千尋の神隠し」で「油屋」のモデルとなったのが、「道後温泉本館」と言われています。
お湯の質も非常によく、サラッとした感じがしました。
三連休とあったため、非常に多くの観光客が訪れていました。
又、訪れてみたい温泉です。
』
やっぱりきょう日の道後は「サラッとした感じ」の湯なのである。
ではあの「ヌルヌル」を知っている人は?
『
道後温泉の真実 2009-08-26 12:50:14
http://ameblo.jp/hideboo1969/entry-10328776287.html
道後温泉といえば松山、松山といえば道後温泉、っていうほど有名ですね。
この度そこの道後温泉本館へ行きました。
実は今回の遠出にあたり、一部誤った情報を流してしまいましたので、訂正とお詫びをします。
正:「道後温泉はヌルヌルしていない」
謝:「ごめんね坊ちゃん」
でも20年ほど前は、確実にヌルヌルしてたんです。
学生時代に2回行ったのですが、
どちらの時もヌルヌルしてて、
石鹸で洗った後もヌルヌルしてて
いくら体を洗っても結局ヌルヌル
それはこの湯のせいだ!
と思っちょりました。
20年の月日の流れは侮れません。
ワタシの体質が変わったのか、道後の泉質が変わったのか?
なのでtakeruさん、道後はヌルヌルではないのですよ。
ウソではござぁせんっ。
みなさんもぜひ行ってみてください。
「道後の湯はヌルヌルだー(触感が)」という誤報はお湯に流して(笑)、試してみてくださいね!
』
やはり、昔は「ぬるぬる」していたのである。
『
最古の温泉! 松山道後 1998/10/25
http://www.ntv.co.jp/megaten/library/date/98/10/1025.html
道後温泉はかつては聖徳太子が入浴したといわれ、有馬温泉などと並んで日本最 古の温泉のひとつ。
夏目漱石の坊っちゃんの舞台としても知られ、かつてはウマな どの家畜も入浴するところがあったといわれています。
ところが、周辺の開発など でお湯の量が激減!湧き水のように噴出していた温泉が止まってしまったのです。
そこで、現在はポンプで汲み上げ、温泉として利用しているのです。
道後温泉に入浴してみると、すぐに分かるのがそのヌルヌル感。
実は、ヌルヌル するのはアルカリ性泉だけ。
日本に多い酸性泉では、体験することができないので す。
アルカリ性泉に含まれている成分が、皮脂と結合して石けんと同じよう な成分ができ、それがどんどんまわりの皮脂を溶かしていくため、ヌルヌル感が出 るうえ、汚れも落ちるのです。
古くからアルカリ性泉が美人の湯と呼ばれて いるのには、理由があったのです。
ところが、皮脂は完全な汚れというわけではな く、皮膚を乾燥から守るという役割もあり、無くなってしまうと一時的に皮膚病に なってしまうこともあります。
そこで、試しにスタッフが長時間入浴し、アルカリ 性泉にどのくらい皮脂が溶け出すのか見てみます。
すると2時間入浴後、皮脂はほ とんどなくなってしまったのです。
』
2009年にはすでに「サラッと湯」になっているが、
少なくとも「1998年」までは道後温泉は「ぬるぬる湯」であったのである。
道後温泉は「サラッと湯」に変わってしまった、
ということである。
ということは、
おそらくこれには重大な理由があるはずである?
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追補
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道後温泉への入り口、つまり道後温泉駅の前に建っているのが「ボッチャンのからくり時計」。
私もじっくりと見せてもらったし、動画も撮った。
さて、ニュースをみていたら、この時計とそっくりなものが台湾・台北市・松山区にもできたという。
『
2013/10/13 17:15 【共同通信】
台湾に「坊っちゃん時計」 松山市と交流の証し
●道後温泉ゆかりのからくり時計が台北市松山区に設置され、式典に出席した(左から)松山市の野志克仁市長、中村時広愛媛県知事ら=13日(共同)
【台北共同】
夏目漱石の小説「坊っちゃん」の登場人物を題材にした松山市・道後温泉のからくり時計とほぼ同じ時計が、台北市松山区の廟「松山慈祐宮」前に設置され、日台の関係者が13日、式典を開いた。
同じ「松山」の地名や温泉を生かした両市の交流の証しにと、慈祐宮が出資し日本側が制作。
松山市の野志市長は「子や孫の代まで交流を続けたい」とあいさつし、日本への観光を呼び掛けた。
慈祐宮は航海安全の女神「媽祖」をまつり、観光名所としても有名。
時計は道後よりやや小ぶりで高さ5メートル弱。
1時間ごとに作動し坊っちゃんやマドンナ、媽祖の人形などがゆかりの音楽と共に飛び出す。
●台北市松山区
』
【 うすっぺらな遺伝子 】
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