2013年6月7日金曜日

小平霊園のムクドリ:<<日本の話>>

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<<先月、日本へ行ったときの話である>>

東京郊外の小平霊園に行った。
西武新宿線でジャスト30分、緑豊かなすばらしい霊園である。
ここで出会ったのが見知らぬ鳥。
それも霊園内で群れている。
通常、みられる雑鳥といえば御三家のスズメ、ハト、カラスである。
実際、その数日後に新宿御苑へいったが、緑多いこの庭園でも御三家以外の鳥を見ることはなかった。
御三家以外の鳥が群れているなんて風景は東京では考えられと思うのだが。
この鳥一見、「コモンマイナ」である。
その大きさ、動きかたはコモンマイナそっくりである。
ただ、色合いが違う。とくに目の周りの色使いがまるで似ていない。
しかし、遠目ではコモンマイナそっくりである。
そこでこの鳥はコモンマイナの亜種であろうと当たりをつけたのだが。
といっても、私自身は日本の鳥はあまりよく知らない。
コモンマイナは和名で「インドハッカ」あるいは「カバイロハッカ」という。

調べてみたら「ムクドリ」と出てきた。
wikipediaを見てみる。

ムクドリ(椋鳥、学名Sturnus cineraceus)はスズメ目ムクドリ科の鳥。
英名は White-cheeked Starling または Gray Starling。

全長 24cm ほどで、スズメとハトの中間ほど。
尾羽を加えるとヒヨドリより一回り小さい程度の大きさ。
翼と胸、首は茶褐色で、首から頭にかけてと腰に白い部分が混じり、足と嘴は黄色い。
なお、雄は胸や腹・背が黒っぽく、雌は褐色に近い。
東アジア(中国、モンゴル、ロシア東南部、朝鮮半島、日本)に分布する。

日本国内ではほぼ全域に分布する留鳥で、北部のものは冬には南部に移動するようである。
 低地の平野や低山地にかけて広く生息し、都市部などの人家付近や田畑などでもよく見られる。

もともとは、農作物に害を及ぼす虫を食べる、益鳥とされていた。
平均的なムクドリの家族(親2羽、雛6羽)が1年間に捕食する虫の数は百万匹以上と研究されている。
当時害虫を1匹駆除するのに1円かかると言われていたため、ムクドリ1家族で年間に百万円以上の利益を国家にもたらす「農林鳥」とたたえられたほどである。

その後、生息環境の破壊により都市に適応して大量に増殖すると、鳴き声による騒音や糞害などが、しばしば問題になる。
新潟県長岡市ではJR長岡駅前の街路樹にムクドリの大群が発生し問題となっていたが、捕獲したムクドリの鳴き声を収録し大音量で流すことでムクドリは去っていった。
この成功例から全国の自治体から問い合わせが相次ぎ、この鳴き声を収録したカセットテープ・CDを各地に配布したところ、各地でもムクドリを立ち去らせることに成功した。
しかし、ムクドリの数そのものが減少した訳ではないため、今まで被害の出ていなかった別の街路樹で被害が発生するなど、「単に少し移動しただけ」という問題もある。
なお、鳴き声からか、大きな音により立ち去ったのかは検証されていない。

宮崎県では新潟の例を参考にし鳴き声を録音したテープを流したが、大した効果は見られなかった。

そこで街路樹にネットをかぶせるという対策をとったが、ネットがない隣の木に移るなどいたちごっこが続き現在対策の目途が立っていない。

その他、果物を好んで食べるため、果樹園に被害を与えるとして駆除されることもある。
本種以外に、近縁でヨーロッパ、アメリカに分布するホシムクドリにも本種と同様の性質があり、特にアメリカでは都市部における最悪の害鳥として知られる。


益鳥なのか害鳥なのかさだかではない。
でも日本のあちこちに被害が出て「ムクドリ対策」が講じられていることだけは確かである。
しかし、雑鳥に御三家以外の鳥がいるというのはなんとなくほほえましい。
インターネットに載っていたyoutubeを。

ちなみにコモンマイナ(カバイロハッカ)を調べてみる。

ハテナキーワード 
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%D0%A5%A4%A5%ED%A5%CF%A5%C3%A5%AB

カバイロハッカ かばいろはっか (動植物)
スズメ目ムクドリ科ハッカチョウ属
英名:Common Myna 学名:Acridotheres tristis

インド原産
虫を摂るのでオーストラリア、ハワイなどには人為移入されている
タイなど東南アジアにも多い

インドハッカ、マイナ、マイナバード





どちらも「ムクドリ科」であり、やはり親戚種のようである。

ちなみ新宿御苑のカラスの繁殖がひどく、歌舞伎町などで雑飯を狙って収集ゴミの袋を突っつき、ゴミをちらかす被害で大きくなり、最近、カラスの新宿御苑でカラス駆除が行われたようである。
そのせいか、周辺のカラスの数が非常に少なくなっている。
ムクドリも早晩、一斉駆除ということになるのだろうか。
それともハトのように人間と共存ということになるのだろうか。



【 うすっぺらな遺伝子 


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