2014年5月16日金曜日

迫りくる危機:土砂廃棄による破壊が懸念されるグレートバリアリーフのサンゴ礁

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●迫りくる危機 土砂廃棄による破壊が懸念されるグレートバリアリーフのサンゴ礁 
 Andrew WatsonーThe Image Bank/Getty Images


ニューズウィーク 2014年5月15日(木)16時29分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2014/05/post-3263.php

環境破壊に突き進むオーストラリア
An Environmental Train Wreck

保守派のアボット政権が暴走し地球を守る環境規制を次々に撤廃
リネット・アイブ

 政権奪取からわずか半年で、オーストラリアのトニー・アボット首相は環境政策を「脱線」させた。
 環境保護派の学者たちは、口をそろえてそう言う。

 アボットの政策は世界で最もデリケートな生態系のいくつかに取り返しのつかないダメージを与えかねないと、彼らは警鐘を鳴らす。
 だが環境に優しい政策に戻るよう訴え掛けても、超保守派のアボットの反応はなきに等しい。

 アボット率いる自由党は、二酸化炭素の排出に課税する炭素税および鉱物資源利用税を廃止し、経済発展を阻む「環境規制の束縛」を断ち切ると公約。
 昨年9月に、労働党から政権を奪還した。

 オーストラリア鉱業協会のブレンダン・ピアソン会長に言わせると、両税の廃止は投資と雇用の確保が目的。
 同時に地域社会を支援し、税収を増やし、エネルギー価格を下げ、国際社会におけるオーストラリアの競争力を高めるためでもある。

 しかしジェームズ・クック大学で生物多様性などを教えるビル・ローランス教授は、アボット政権の環境に対する政策転換の規模とスピードに愕然としている。
 炭素税の廃止は「雪崩」のような問題の一部でしかないと、ローランスは言う。

■原動力は目先の経済効果

 アボット政権は西部沿岸でのサメ駆除に乗り出し、貴重な国立公園での家畜放牧を解禁し、再生可能エネルギーへの投資を縮小した。
 そして地球温暖化の人為的要因に疑いの目を向ける実業家ディック・ウォーバートンに、電力供給に占める再生可能エネルギーの割合の見直しを委ねた。

 さらに石炭積み出し港の拡張工事で出る大量の土砂を、世界最大のサンゴ礁地帯グレートバリアリーフに捨てることを許可して物議を醸した。
 ユネスコ(国連教育科学文化機関)に対し、タスマニア原生林のうち7万4000ヘクタールを世界遺産登録から外してほしいと前代未聞の要請も行っている。

 あまりに広大な森林地帯が「(環境保護のために)閉鎖されている」というアボットの発言で、事実上、新しい国立公園を作ることはできなくなった。

 「最悪のタイミングだ」とローランスは言う。
 オーストラリアには、今すぐ保護が必要な生態系がいくつもある。
 例えば絶滅危惧種のフクロモモンガダマシがすむビクトリア州のユーカリ林は、伐採や山火事で危機に瀕している。

 「私の故郷のアメリカ西部でも、保守派は『森を閉鎖している』と言って環境保護派を非難してきた」
とローランスは言う。
 「これは保守派の常套句だ。
 彼らは昔から、手を出したくても出せない地域を『閉鎖されている』と表現してきた」

 サンゴ礁研究の権威でオーストラリア国立大学で教えるクリス・フルトンは、アボット政権に速やかな発想の転換を求めている。

 「現政権にとって自然は人間に奉仕するべきものであり、人間が搾取し利用するべきもの。
 彼らに言わせれば、木材や食料や石炭を供給できない自然に価値はない」
とフルトンは指摘する。
 「それは19世紀、いや18世紀の自然観だ。
 人間が欲しがるものを提供し続けていたら、自然は崩壊してしまう」

 早くから生態系保護の重要性を説いてきたアメリカのトーマス・ラブジョイは、今年11月にシドニーで世界国立公園会議が開かれる前に、オーストラリア政府が林業政策を「新たな視点」から見直すことを期待しているという。

 ラブジョイの見るところ、アボット政権は「目先の経済効果」しか考えていない。
 「地球温暖化にも生物学的多様性にも、もっと心を砕かなくてはいけない」
とラブジョイは言う。

 環境を取り巻く状況が悪化したのは、政治の右傾化のせいだとローランスは考える。
 連邦政府のみならず、主な州政府でも与党は保守政党だ。

 「この国で多くの生態系が危機に瀕していることを示す科学的根拠はいくらでもある」
とローランスは言う。
 「だがアボットはまるで原理主義者のようだ。
 『この連中は今まで私に投票しなかったし、これからもしないだろう』という計算をして、自分に票を投じそうにない有権者は切り捨ててしまう」

■政府の責任は不問に?

 オーストラリアは99年、開発が環境に与える影響を査定するため、環境・生物多様性保護法(EPBC)を制定した。
 画期的な法律だったが、効力は薄れているとフルトンは嘆く。

 「開発を促進するという意味において、政府がEPBCに加えている変更は深刻だ。
 EPBCに基づき、政府は環境問題に関する決定権を保有していた。
 だが現政権はその決定権をほかの機関に移し、環境規制の調整や管理から手を引いている」

 例えば沖合いでの石油・天然ガスなどの資源探査は、海洋石油安全環境管理庁が単独で認可できることになった。
 この機関は環境規制も担当しているが、
 「地域住民の意見を聞く必要もないから、管理庁は探査申請を片っ端から承認している」
と、フルトンは指摘する。

 「環境への脅威を10段階で判定するなら、グレートバリアリーフへの土砂廃棄は1か2くらいだが、海底油田の掘削は最悪だ。
 1度でも石油が漏れたら、あそこのサンゴ礁は壊滅しかねない。
 メキシコ湾の原油流出事故で見たとおりだ」

 環境相の法的責任を免除する動きもある。
 政府や大臣の判断ミスで環境破壊が起きても、責任を問えなくなるかもしれないのだ。
 グレートバリアリーフへの土砂廃棄以上に、「こうした政策変更の影響はずっと深刻だ」とフルトンは言う。

 この件に関して首相府や環境省に接触を試みたが、何ら回答は得られなかった。
 しかし鉱業協会のピアソンは、官僚的な規制は業界や地域社会を苦しめるだけで、環境や世界遺産の保護には役立っていないと断言する。
 「アボット政権が言うように、環境基準については妥協せず、同時に不必要な規制を減らすことは可能だ」
とピアソンは主張する。

 「私たちは科学的な調査を無視するつもりはない。
 むしろ大歓迎だ。
 持続可能な開発、健全な科学、透明性と詳細なモニタリング、明確な手続き、地域社会の積極的な関与といったコンセプトに基づいて資源探査の計画が承認されることを望んでいる。
 クイーンズランド州の資源開発でも、できるだけ人々の意見を聞きたい」

 鉱業協会の会員企業は、持続可能な開発に関して国連の求める「効果的で透明性の高い関与と意見交換、第三者による評価報告」の枠組みを受け入れていると、ピアソンは言う。

■観光こそ持続可能な産業

 EU(欧州連合)とアメリカは、今年11月にブリスベーンで開かれるG20首脳会議で気候変動を取り上げるよう求めているが、オーストラリア政府は抵抗している。

 アボット政権に環境政策の路線変更を強いるには、国際的な舞台で恥をかかせるしかないのかもしれない。
 「観光はオーストラリアの一大産業だ。
 ひどい偽善が横行しているオーストラリアには行きたくないと、世界中の観光客が叫んでくれたらいいと思う」
と、ローランスは言う。
 「金絡みの話ならアボット政権を説得できるだろう。
 環境絡みの話には、彼らはまったく興味を示さないが」

 この6月、ユネスコの世界遺産委員会はグレートバリアリーフを「危機遺産」に指定するかどうかを判断する予定だ。

 「グレートバリアリーフを巨大なヘドロのサンゴ礁にしてはいけない」
とフルトンは言う。
 「観光業は外貨を稼ぐ巨大産業だ。
 資源バブルがはじけ、いくら地面を掘っても金を稼げなくなったとき、観光による収入はとても重要になる」

 ある調査によれば、グレートバリアリーフは今でも毎年およそ57億㌦を稼ぎ出し、6万9000人分の雇用を支えている。
 その大半は、もちろん観光関連の雇用だ。

 フルトンは言う。
 「しょせん石炭や石油、ガスは有限の資源であり、いつかは尽きる。
 私たちの代のうちに枯渇するかもしれない。
 でも私たちがサンゴ礁を守り、観光や漁業、その他で稼げるようにしていけば、そのシステムは持続可能だ」

From GlobalPost.com特約
[2014年4月29日号掲載]





【 うすっぺらな遺伝子 


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2014年5月12日月曜日

OECDの幸福度番付 オーストラリア首位、日本20位:わかるような気がする


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CNNニュース 2014.05.11 Sun posted at 13:44 JST
http://www.cnn.co.jp/business/35047690.html?tag=cbox;business

OECDの幸福度番付 オーストラリア首位、日本20位


●オーストラリアが「幸福度」ランキングで首位に

 ロンドン(CNN) 経済協力開発機構(OECD)が生活の満足度やワークライフバランス、所得などの指標に基づいて毎年発表している先進諸国の幸福度ランキングで、オーストラリアが4年連続の首位となった。

 OECDがこのほど発表した今年のランキングによると、2位はノルウェー、3位はスウェーデン。
 日本は36カ国中、20位だった。

 調査チームの責任者によると、OECDは約10年間にわたる研究を基に、11項目の「より良い暮らし指標」を設定した。
 この中には健康や教育、治安、市民の社会参加などが含まれている。

 オーストラリアは市民参加でトップに立ったほか、ワークライフバランスを除くすべての項目で平均を上回った。

 調査では、幸福度を測るうえで回答者自身が重要と考える項目に重みを付けてスコアを算出している。
 全体として一番重視されていたのは
①.生活の満足度で、
②.健康と
③.教育
がこれに続いた。

 しかし、どの項目を重視するかは出身国や年齢、性別によって異なる。
 日本では治安、中南米では教育がそれぞれトップ。
 オーストラリアではワークライフバランスが重要とする回答が多かった。

 4位以下にはデンマーク、カナダ、スイス、米国、フィンランド、オランダ、ニュージーランドが並ぶ。

 昨年のトップ10のうち、9位のアイスランドと10位の英国が11位以下に順位を落とし、代わってフィンランドとニュージーランドが入った。

 34位のギリシャは生活の満足度が最下位だったものの、健康と環境は平均を上回った。
 35位のメキシコは治安が最大の問題だが、生活の満足度は高い。最下位のトルコは所得や住宅、生活の満足度、ワークライフバランスのスコアが低かった。





【 うすっぺらな遺伝子 


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2014年5月6日火曜日

アトピーに効くとは書いていない『アピット ジェル』(3):驚くべき効能、試す価値はある

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●「アピット ジェル」 

 さて、家人がもってきたのが『アピット ジェル』である。
 「入浴後や洗顔後」に使うようにとある。
 入浴後、ph5.5の洗顔液で洗った後にこのクスリをつけた。
 成田空港での薬局で花粉アレルギーによるアトピーのクスリが欲しいと要望したところ、薦めてくれたのがこの「アピットジェル」だという。
 というのは、この薬局の薬剤師も同じように花粉のアトピーに悩まされており、その人が使っているのがこのクスリとのことである。
 水に溶かした片栗粉みたいな水溶液である。
 刺激がなく見た目も形を残さない。

 「保湿性があり乾燥から肌を守る
と書いてあるのだが、実際にはつけてしばらくするとカサカサが進行してかゆくなる。
 こういうときに便利なのは刺激性のまったくないオロナイン軟膏。
 上に塗りつける。
 かさかさから解放され楽になる。

 さて、一晩たって翌朝である。
 びっくりするほどの圧倒的な効果である。
 あのリンパ汁の表出が止まっている。
 一年前のあの悲惨な状況を体験しているだけにその効用にただただ驚くばかりである。
 顔を洗ってまた塗る。
 顔はいまだ亀裂が入り、リンパ汁が出ないだけで、お湯でも水でも滲みて痛い。
 痛みをこらえて、痛みの最も少ない温度のぬるま湯で顔を洗う。
 強烈にヒリヒリと痛む。
 洗った後は布切れで顔をジット抑え、痛みが引くのを待つ。
 そして痛みがおさまったらアピットジェルを塗り、オロナインをそのうえに塗りかぶせる。

 認承式は午後1時である。
 昼までにどこまで回復するのか、あるいは悪くなるのか。
 顔は口元を中心に鼻からアゴまで真っ赤であることは変わらない。
 さて出かけることになる。
 リンパ汁は止まっている。
 再出はしていない。
 もう大丈夫だ。
 よって、マスクはいらない。
 押さえのハンカチをもつ必要もない。 
 これは実に劇的なことである。
 たった、十数時間のことである
 昨年の症状の経緯が身にしみているだけに何とも感動である。
 もし昨年なら昨日の状態からさらに症状は進行して痛みに耐えかねて夜も寝られなくはずなのである。
 ありがたいことに無事に認承式を終えることができた。

 それから朝晩2回、洗顔してこの「アピット ジェル」を塗りこんで2週間がたったわけである。
 まさに回復一途である。
 通常回復過程というのは揺り戻しがあるものである。
 良くなり悪くなりしながら治っていく。
 「このクスリ本当に効くのか」
と疑問を感じながら、
 「まあしばらく使ってみるか」
となるのが普通。
 あの恐ろしいクスリの時ですらそうであった。
 ところがこのクスリ、それがない。
 着実に治る一方である。

 治っていると判断する症状は2つある。
  一つは顔が洗えるようになること。
 顔面アトピーになると顔が洗えない。
 お湯であろうと水であろうと顔に触れるとヒリヒリと痛みが激しく襲ってくる。
 この痛みを我慢してサーと洗ってあとはタオルを顔にアテて強く抑えこむ。
 そしてジーと痛みが過ぎ去るのを待つ。
 なんと数日後に生ぬるいお湯なら顔が洗えるようになった。
 そして10日もしたら、熱いお湯でも水でもほとんど痛みを感じることがなくなった。
 二つ目は口を大きく開けたとき顔がゴワゴワして痛むこと。
 これは簡単に今の状態を知る上で便利である。
 症状が激しいときは中開き以上は口を開けないことになる。
  10日もしたら、これも口を大きく開けてもまったく痛むことはなくなった。

 さて、今日で半月15日(昨日から書いている)がたった。
 状態はというと、クチビルにまだ腫れぼったい症状が残っているが、顔の皮膚は9割方治っている。
 驚くべき効能である。
 こんなに効くクスリはこれまで知らない。
 『アトピーの市販薬』 で検索すると様々なクスリが出てくる。
 それだけ多くの人が悩んでいろいろ試しているということだろう。
 このクスリもチラリと出てくるがあまりメインではないらしい。
 なにしろ効能で「アトピーに効く」とはうたっていないのだからやむえまい。
  『アピット ジェル』で検索してみる。
 当然先頭に出てくるのが全薬工業の宣伝。

アピット スペシャルページ:全薬工業株式会社
http://www.zenyaku.co.jp/feature/apytt/index.html

アピットジェル:スキンケア:製品のご案内:全薬工業株式会社
http://www.zenyaku.co.jp/product/skin/apytt.html

 その他のウエブも見てみる。
 わかったのが、このクスリ、どうも化粧水にウエイトがおかれたものらしい。
 つまり「スキンケア」用品なのである。
 「肌をすべすべに」
っていった目的の乳液のようである。
 それがたまたまアトピーにも効いた、ということになる。
 実際にはアトピー用に開発されたものではないようだ。
 だから効能にはアトピーをうたっていないことになるのだが。
 ということは、効果のある場合もあるしない場合もある、ということになる。

 その人の体質や症状、原因などが微妙に異なっているアトピーではなかなか効能をうたいにくいということなのだろう。
 今回の私の場合は、花粉症アレルギーでのアトピーでそれがぴったりハマったということなのかもしれない。
 ということは
 『花粉症アレルギーによるアトピーならアピットジェルを試してみる価値はある』
となる。
 もし、それでお悩みの方なら、一度手にとってみてはいかがですか。
 成田空港の薬剤師さんもお薦め
ということになります。



【 うすっぺらな遺伝子 



【参考】
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 アトピーペデイア [抜粋]
   アトピー性皮膚炎の治療と改善を目的とした総合情報サイトです。
http://www.xjrn.org/index.html
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■=1].汁が出る時期(滲出液、リンパ液)

 アトピーの汁(リンパ液)が出る時期とは、浸出液と呼ばれる傷を治すために分泌される分泌液がでる時期のことをいいます。
 (浸出液はアトピー患者の間では「汁」や「リンパ液」と呼ばれる事もあります。)
 汁が出る時期はアトピーの一番辛い時期と言われています。

 汁には特徴がみられ、ステロイドの離脱作用にみられるのは黄色みがかっています。
 一方、ステロイドで汚染されていない皮膚から出る汁は透明に近いです。

 汁は炎症を起こしている皮膚を治すためにでているので、それを止めよう抑えようとするのは治癒を遅らせるばかりか、ますます皮膚の状態を悪化させる事になります。
 ですから辛いですが、汁は出るだけ出し切る、そう対処するのが治癒への近道となるのです。

 アトピーの汁は強いかゆみやほてり、腫れや皮膚の強張りなどが伴いますから、ただジッとしているだけでも辛いという状況になります。
 体全体をアトピーで被われるような重症アトピーの場合は、 動くこともままならないというのも
大げさではないのです。
.
 ●.アトピーの汁(浸出液)の出方と傾向
   1) 乾燥してひび割れた傷からじゅくじゅくと汁がでる。
   2) 赤く腫れあがった皮膚のどこからとなく汁がでる。
   3) とてもかゆい水疱が出て、それがやぶれて汁がでる。
など人によってそれぞれ、又、部位によってそれぞれありますが、
(1)と(2)はステロイドの離脱作用に多くみられる症状です。
(3)は手指に多くみられる症状で、中には「汗疱(かんぽう)」や「主婦湿疹」などと診断されるケースも多いです。

 ステロイドを離脱(脱ステロイド)する際、汁は容赦なく出ます。
 その際に出る汁は黄色みがかっていて、中には異臭がすると言う方がいますが臭いに関してはそう強いものではありません。
 「膿」と勘違いしてしまいがちですが、汁自体は出て悪い物ではなく人間の正常な免疫反応のひとつです。

 ステロイドやプロトピックでアトピーを抑制していた場合、それらを断つと一気にアトピー症状が現れて汁が出だす、というケースが非常に多いです。
 一見「アトピーの悪化」と見られますがそうではありません。
 ただ単に抑制していたアトピーが表面化したのであって、それを治そうと汁が出ているにすぎません。

 浸出液は早い方で1ヶ月、長い方で半年以上もの間出続けますが、いづれ必ず止まります。
 そして次への段階「強い乾燥の時期」へと移行します。

■=2].強い乾燥の時期 (象の皮膚)

 汁が止まると腫れや赤みが少し軽減してきますが、それと同時に今度は極度に乾燥が強くなります。
 皮膚は強張り、口をあけるだけで皮膚がピリッと割れて痛むというのも少なくありません。
 特に顔のアトピーの場合は目と口の周りが一番集中してアトピーがでますので、乾燥の度合いも強いです。
 顔であれば目と口の周り、体であれば首や関節部分、手首や指の節々などは常に皮膚が動くところなので、その部分にアトピーがあると強い乾燥の時期はとても生活するのが辛くなります。

 よく「象のような皮膚」と例える事がありますがまさにその通りで、ガサガサした皮膚が強張り、節々のシワに沿ってよれてしまいます。
 例えようのない不快感で、体全体にアトピー症状がある場合、体全身が瘡蓋(かさぶた)で被われたような、「動くだけで痛い」 辛い闘病期間となります。 

 アトピーの強い乾燥時期は、オイルで皮膚を柔らかくすると一時的な緩和となります。
 麻の実オイル、オリーブオイル、ヘンプオイル、ホホバオイル、アルガンオイル、馬油、スクワランオイルなど、ご自分のアトピーケアに合った無添加オイルを常備しておくと便利です。
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  ●.アトピーのかゆみと強い乾燥
 乾燥とかゆみは比例するように、乾燥が強いとかゆみも強くなります。
 アトピーのかゆみは我慢できるレベルではありませんので “掻く” ことを善悪に置き換えてはいけません。
 「掻いちゃダメ」、「掻かなきゃ治る」と思い込むあまり拘束具をはめて寝たり、かゆくて泣き叫ぶ子供の手を押さえつけてる親御さんがいますが、アトピーのかゆみは素直に掻き、その後のケアを入念に行なった方が患者本人のストレスは軽減します。
.
  ●.かゆみを軽減させる方法
 強い乾燥時期のアトピーは何をやっても前に進んでないような、人間の皮膚とは思えない自分の肌に直面して気分は落ち込みます。
 善くなる兆しが少しでも見えてくると活力になりますが、それは代謝がだいぶ促進されて皮剥けが起きてこなければ善くなる実感はわきません。
 ともかくこの時期は、今自分が直面してる「かゆみ」を軽減させられたら良しとして下さい。

1).オイルを塗って皮膚を柔らかくする
オリーブオイル、ヘンプオイル、ホホバオイル、アルガンオイル、馬油、スクワランオイルなど

2).入浴して保湿をする
塩素軽減のシャワーヘッドをつけたり、カモミールの入浴剤や殺菌力がある温泉湯の華などを入れて自分好みの温度で入浴してみて下さい。
お風呂上り、一気に水分が蒸発してくるとさらにかゆみが増しますが、上がり湯に冷水を浴びたり、扇風機で体の熱を取ったりして対策して下さい。

3).かゆみ止めを塗る(ステロイドを含まないかゆみ止めの薬)
邪道ですが、市販のかゆみ止めを使ってこの時期をしのぐという方法もあります。
副作用もありますし、炎症を起こしてるアトピーに塗ると接触性皮膚炎になる可能性があるので、どうしても眠りたい時だけと決めて使う事をおすすめします。
かゆみ止めについてはその成分や効果を体験した世間話があります。

■=3].乾燥と落屑(らくせつ)の時期
 アトピーの段階1の汁(浸出液)、2の強い乾燥時期を乗り越えるとだいぶ楽になってきます。
 皮膚表面はまだまだ乾燥して見た目は悪いですが、皮膚の代謝は少しずつ正常に戻りつつあり、乾燥の時期になると、はっきりとした皮剥けが起きるようになります。

 アトピーの治癒経過と皮膚代謝は切っても切れない相互関係があり、その皮膚代謝の表れが皮剥けであり、その前兆が乾燥です。
 乾燥が強く、皮膚が強張ったような状態から皮が剥けるケースも少なくなく、乾燥の時期は必要以上にオイルやクリームなどの保護剤を塗らない事が功を奏します。

 この時期になってめっぽう増えてくるのは落屑(らくせつ)です。
 一見、皮剥けと同じように捉われがちですが、

●皮剥けは、表皮層までが完成された状態で死んだ皮膚が落ち、死んだ皮膚が落ちても皮膚が破れてない。
●落屑は、表皮層が不完全なうちに皮膚が剥がれてしまい、死んだ皮膚が落ちると傷の状態になる。

 要は、下にきれいな皮膚ができていたら皮剥けで、そうでなかったら落屑(らくせつ)だということです。
 皮剥けと落屑はとても見分けがつきづらいので、あまりこのことばかりにこだわらずにケアを進めた方がいいです。
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  ●.乾燥時期のアトピーケア
 乾燥はアトピーに良くない、と思われがちですが、そうとも言い切れない場合があります。
 それがまさにこの乾燥時期のことで、乾燥しているからといってオイルなどをつけたりすると余計赤くなったりかゆみが増したりするケースが多いです。
 何故かというと、オイルなどをつけると少なからずも皮膚の代謝が妨げられてしまうからです。
 乾燥によって皮剥へと発展させたり自らの水分や油分などを即発させるためにも、この時期はなるべくオイルなどはつけずに、乾燥させたまま一連の代謝を促すのが一番功を奏すケアです。

 そして大切なケアとして「入浴」があげられます。それも全身浴がお奨めです。
 体を温めて免疫力をあげる意味合いでは半身浴でもいいのですが、体にもアトピーが出てる場合は、かいた汗がかゆみや発疹の原因となる場合もありますので、自分の好きな温度でゆっくり全身浴して下さい。

===============
 アトピーの治療
===============
 基本的に、アトピー性皮膚炎の治療には化学療法というのはありません。
  アトピーを治療す薬は無いのが現状なのです。
 化学療法のいづれの方法もアトピーそのものを治療する根治療法ではなく、皮膚炎を抑制し痒みを軽減させるなどの対処療法であり、現在のところ、アトピーの原因や起因を問わず、“とりあえず”的に対処療法を進める化学療法が主流となっています。
 考え方としては、
 「皮膚炎を治す薬はあるけれど、アトピーを治す薬は無い」
という事です。

 アトピー性皮膚炎の原因がアレルギー性が強いもの、生活習慣と環境が大きく関わったもの、あるいは内臓の疾患が大きな原因のもの、人それぞれ違いがありますし症状の出方も違いますが、確固たる治療法がない今、健康な皮膚に向かうケースにはある決まった法則があります。
 それは、人体の皮膚再生力を最大限に活かした自然治癒療法です。
 中でも、皮膚の代謝を重要視した治療がアトピー治癒へのキーポイントとなっています。




【 うすっぺらな遺伝子 


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アトピーに効くとは書いていない『アピット ジェル』(2) :コワ~いクスリと道後の湯

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●「アピット ジェル」 

続いて、2013年5月の日記から。

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2013年05月01日(水)
 昨夜は少し剥けた皮膚の部分があとになって痛み始めた。
  寝るのをやめて起きてしまった。
 半睡といったところになる。
 夜明け方に昨日の残りの半錠のクスリを飲む。
 これからどうなっていくのだろう。
 感染症にかかった部分の皮膚が繰り返し剥けることによって治っていくのだろうとは思う。
 同じ部分の皮膚が何度もむけると新しい皮膚が外気に馴染む時間がなくなり痛くなるのではないだろうか。
 よって皮膚が剥け続けるかぎり、痛みは続くということになる。
 どのくらいむけたら感染症に侵されていない皮膚が出てくるのであろうか。

2013年05月02日(木)
 昨夜は寝むれた。
 顔はガサガサで触ると痛いが、触ることもなく熟睡した。
 快方の方向へ向かっているのだと思う。
 クスリだが、飲むべきかやめるべきか、少々迷っている。
 「ぶり返し」をおそれているのでやはり半錠飲もうかと思って、一錠を割ってみたら3つになったので、ちょうどいい1/3錠を飲んでおいた。
 さて、これから顔の皮めくりはどうなっていくのだろう。
 夕方、感染症の症状は非常に穏やかになっている。
 それによって皮膚がカサカサになってきておりこれが小さな痛みとカユカユを引き起こしている。
 オロナイン軟膏は空になり、もらってきている殺菌の軟膏だが、これもだんだん少なくなってきている。
 沁みることのない部分ではフジマートで買ってきたアロエクリームを使っている。
 やりくりである。
 ただこれも沁みる部分では痛くて使えない。
 夜、久しぶりに風呂に入った。
 これまで首周りが感染症なので入れなかった。
 しかし入ったら痒くなった。
 アロエを塗りこんだ、これは薬用作用はない。
 ただ保湿するだけである。
 でも結構使えた。
 風呂に入った関係でカサカサの肌に若干湿り気が出て痛みが和らいだのかもしれない。
 オロナインは日本の送ってもらうようにしてあるが、送られてくるのは早くで来週の半ば過ぎだろう。
 それまではこのアロエで感染症のカサカサをおしとどめようと思っているのだが。

2013年05月03日(金)
 今朝、顔を洗った。
 指定されたph5.5の洗顔クリームである。
 いつもは洗うときはヒリヒリして手早くあらってタオルで顔を押し込んで痛みを和らげるのだが、今朝はそのようなことはなかった。
 相当治ってきているようである。
 顔とアゴの皮膚がささくれだって相変わらず剝けている。
 感染症の症状はいまは上唇・下唇に残っている。
 クスリはやめようと思っているが、まだクチビルに症状が残っているので、1/3錠飲んだ。

 午後一番ほどでオロナイン軟膏が届いた。
 こんなに早く届くとは。
 助かった。

2013年05月04日(土)
 結構よくなってきている。
 でもまだ皮は剥け続けている。
 クチビルの炎症も収まってはいない。
 1/3錠飲んだ。
 明日からどうするか。
 クスリが強いだけに、飲むのにためらいを感じるが、でも症状がある限りのんだほうがいいだろうとも思う。
 ぶり返しを抑えるためにも、ある程度徹底的にしておいた方がいいようにも思える。
 どうするかは明日の朝の症状次第だろう。

2013年05月05日(日)
  何かイマイチ治ったという実感がない。
 症状をクスリを抑えこんでいるという感じである。
 クスリはどうしようかと迷ったが、飲むことにした。
 一錠を3ツにわけて、その一つを飲んだ。
 よかったのかどうかは分からない。
 しかたがないだろう。
 ここしばらく身体に痒みが出ている。
 気にするほどのことでもないが、以前にもそういうかゆみからアゴがゴワゴワになったことがあった。
 初期症状というかもしかしたら感染症の軽い状態だと身体に痒みがでるのかもしれない。
 感染症の一つにジンマシンというのもあるので、おそらくそうだろう。

2013年05月06日(月)
 クスリ1/3錠:クチビルは相変わらずで、アゴとホホはかさかさで皮が剥ける。
 まだまだである。
 背筋にそってブツブツが出ている。
 ジンマシンもどきであろうか。

2013年05月07日(火)
 1/3錠飲む。症状は変わらない。

2013年05月08日(水)
 1/3錠飲む。症状は変わらない。

2013年05月09日(木)
 昨夜、突然に感染症が復活した。
 アゴが割れ、皮膚が大きくゴワゴワになり、その隙間から汁が出始めてきた。
 感染症の根治には時間がかかるということだから、こういうことの繰り返しとなるのだろうか。
 それとも単なるブリ返しであろうか。
 クスリを1錠飲んだ。
 さすがは強いクスリだ。
 しばらくすると進行がパタリと止まった。
 ヒフの割れやゴワゴワはそのままで、汁の発生はなくなり、周囲への拡散も止まっている。
 まったくよく効くクスリで怖いほどだが、でもありがたい。
 昨夜は明け方、ヒフがかさかさになって5時頃起きてしまったが、今朝はゆっくりで7時まで寝ていた。

2013年05月10日(金)
 昨夜は、11時ころに感染症が活性化した。
 一錠のんだらまた収まった。

2013年05月11日(土)
 昨夜は半錠飲んで様子をみた。
 半錠だと効かないようだ。
 ウミ汁が出続けている。
 感染症は一進一退である。
 一週間後には日本へ行かねばならない。
 心理的に行きたくないが、いかないわけにはいかない。
 あと一週間でどうなっているかである。
 いくときはクスリを始めとしていろいろな備えをしていかないといけないだろう。

2013年05月12日(日)
 昨夜、クスリを1錠飲んだので、症状は収まっている。
 剃り刃は使えないので電気カミソリは持っていって空港でマルチタップを購入することにする。
 ただどうだろう、100Vと200Vでは充電はうまくいくのであろうか。
 残りの錠数を数えたら出発まで1錠づつ飲んでいくと、14錠がのこる。
 日程は16日なので、なんとかなりそうである。

2013年05月13日(月)
 夜中に1錠飲んだので、今日もまあまあである。

2013年05月14日(火)
 朝、7時に1錠飲む。

2013年05月15日(水)
 朝、7時に1錠飲む

2013年05月16日(木)
 クスリのラベルをよく読んでみると、コップ1杯のミルクと一緒に飲め、とあるがこれまで水で軽く飲んでいたのだが。
 牛乳と一緒に飲めとは先生も薬剤師も言わなかった。
 それにもう一つ。
 2週間でstopしろとある。
 そこで今日は飲むのをやめた。
 明日、医者に行って旅行中に服用していいクスリをもらってきたいと思っている。
 

  天の神様は旅行は「ヤメロ」といっている
 が‏、強いクスリで炎症を抑えこんでいます。
このクスリ2週間以上使っては危険ということです。
ということは、時間がたつとまたぶり返して発症する可能性もあります。
患部は温めてはいけないと言われていますが、温泉へ行くのですから体全体が暖まってしまうし、その成分が感染症に刺激的ということもあります。
天の神様は「旅行はやめろ」と言っているようです。
できれば延ばしたいのですが、そういうわけにもいかない。
明日、医者へ行って旅行中はどうしたらいいのか聞いてくるつもりです。

(注).上の『』内は日本に送ったメールの一部である。

 旅行の用意を始めた。

2013年05月17日(金)
 クスリは飲まない。
 夜、医者へいく。
 血圧と尿の検査をする。
 血圧が高いので日本で見てもらえという。
 尿は正常であった。
 道後温泉の成分を提示すると、
 「この温泉はいいでしょう。 症状が良くなるかもしれません 」
との返事であった。
 道後温泉は重曹湯で皮膚病にいいらしい。
 前にもらったことのあるアレルギー錠剤と軟膏を買う。
 さらに血圧降下剤まで買わされてしまった。


やはり天の神様は「ヤメロ」と言っている。
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 医者へいった。
 血圧を計って、尿の検査をする。
 感染症で4回行くことになったが、こんな検査をしたのははじめてだ。
 尿は正常だったが、血圧は高いので日本にいったら検査してもらえという。
 オレは医者にかかりに日本へいくわけではない。
 そして、血圧降下剤までもらってしまった。
 朝方飲めという。
 コレをのむと、フラッとするので注意しろともいう。
 飲みたくない。
 コレを飲まないと旅行中に高血圧でぶっ倒れるとでもいうのであろうか。
 感染症はアレルギーのクスリ、軟膏、それにあの強烈に強いクスリと、合わせて4種類のドクター処方箋のクスリを持ち歩くことになる。
 やはり天の神様は旅行を「ヤメロ」と言っている。
 一式クスリをもって旅行するなんで初めてのことだ。
 イヤダ、イヤダ。

(注).上の『』内は日本に送ったメールの一部である。

<<18日以降は日本から帰ってきてから、メモにそって書いている>>
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 長くなったがこれが1年前のアトピ-の経過である。
 ヒゲ剃り負けによる「感染症」ということだが、私は「アトピー」だと思っている。

 さて、翌日の18日にイヤイヤながらに大阪に向かう。
 顔はゴワゴワ。
 飛行機に乗るのも抵抗があるほど。
 リンパ汁は止まっているので、手まめにオロナインを塗って顔のごわごわをほぐす。
 翌日、墓参りをした後、道後温泉へ。
  宿泊は道後グランドホテル。


道後グランドホテル 2013年9月20日
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=652841631407789&id=151993994825891·

[ ~道後温泉の効能~ ]
道後温泉は、古来より、治療に使われていた名湯。
 
当館のお風呂は、道後温泉からの引き湯となっており、夜の1時までご利用いただけます。
名湯を何度でもご堪能くださいませ♪

道後温泉 源泉
泉質:アルカリ性単純温泉
温度:約42~51度

効能:
禁忌症 急性疾患(特に熱のある場合) 活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病 呼吸不全、腎不全、出血性疾患 高度の貧血 その他一般に病勢進行中の疾患 適応症、神経痛、筋肉痛、関節痛 五十肩、運動麻痺、関節のこわばり うちみ・くじき、慢性消化器病、痔疾 冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進
※ 効能は万人にその効果を保証するものではありません。

 この効用にアトピー性皮膚炎はない。

 3泊した。
 重曹湯とのことでひたすら温泉に入って顔を洗っていた。
 そのせいかと思う、実に肌が前より艶が出てきた。

 ちなみにこの間、強いクスリは半錠づつ飲んでいる。 
 もちろん、アトピーが治ったわけではない。
 しかし、もしこのまま半月も道後のアルカリ性の湯に親しんだらアトピーなどは治るのではないかと思ったほどである。

 東京へ入った翌日、すぐに近くの皮膚科へいく。
 出してくれたのが、「コロイド」と「リンデロン」。
 オーストラリアの医者のように飲み薬はない。
 塗り薬だけ。
 共にステロイド系だが危惧感はまったくない。
 「治るクスリが良いクスリ」
と思っている。
 塗り薬のステロイドなど長期間使わなければどうということもない。
 なにしろ2週間以上飲んではいけないという、あのとんでもないクスリを恐る恐る飲んでいたのだから。

 後日の評価になるが、 
このステロイドのクスリの効果だが、正直なところ効かなかった
のではないかと思う。
 やはり、あの強力なクスリと道後温泉がアトピーには一番効果があったように思える。
 なを、東京に入ってからは強いクスリは飲んでいない。
 ビッグカメラで血圧計を買って帰ってきた。


 さて、話を戻そう。
 日本から帰って、体の別の部所に軽いアトピーが出た。
 皮膚がゴワゴワになる程度のものである。
 そのとき日本から送ってもらったのは皮膚炎のクスリである。
 それが下記のもの。
 この時はこれで治った。





 
 今回はこれが使えない。
 「ムヒアルファS」はゴワゴワ皮膚にはよく効く。
 でも割れてきてリンパ汁が出てくるようになると、清涼感が痛みに変わる。
 ヒリヒリとしてとても治療には使えない。




  「アセモテーマs」は塗ると上の写真のように白く残ってしまう。
 包帯の巻けるところはいいが、顔には使えない。
 こんな真っ白な顔で市中を徘徊できるほど私の肝っ玉は太くない。
 夜だけ使うことになる。
 そしこのクスリの効用だが、冒された皮膚を垢のように落とす効果がある。
 つまり炎症で死にかけた皮膚をどんどん削っていき、新しい皮膚を表出させるのである。
 「バクトロバン」と同じ効用である。
 それでは治らない。

 ところがいい按配に家人が法事で日本に行っている。
 帰りは息子の市民権認承式に出席するためにその前日になる。
 そこで注文を出した。
 「花粉アレルギーによるアトピーのクスリを探して欲しい
 条件は
 「清涼感のあるものはヒリヒリして使えないからダメ。
 透明で刺激のないもの

 空港へ迎えにいく。
 この日、最悪の状態。
 皮膚があちこち割れ、リンパ汁が溢れ出る。
 患部は真っ赤っ赤。
 つまり鼻からアゴにかけて三角形状に皮膚がやられている。
  ハンカチ片手に隠すようにリンパ汁を拭う。
 前日は半分寝ていない。
 だが、昨年のように痛みで寝られないということではない。 
 痒みと不快感で眠れないのである。

 人前に出られないことを除けば苦痛それ自体は前回の1/10ほどでしかない。
 しかし、空港にいくとなるとためらいがある。
 人の目がどうにも気になる。
 何とか家人をピックアップしてスーパーマーケットへ。
 明日の認承式にはこの状態ではでられない。
 薬局へいき、マスクを2つ買う。
 1つは今日用に、2つ目は明日用に。
 先にも述べたがここではマスクをする人はいない。
 よって薬局にもマスクは見当たらない。
 店員に聞いてわかったのはここでは一種類のマスクしかおいていない。
 それは「手術用マスク」。
 しかしないよりはいい。

 後日の話だが、なんと日本食料品店の雑貨コーナーにはちゃんとマスクが置いてあるのである。


【 続く 】




【 うすっぺらな遺伝子 


_

アトピーに効くとは書いていない『アピット ジェル』(1):花粉アレルギーのアトピー

_


 『敏感肌 お肌の弱い人のための保湿ミルクジェル
というのが宣伝タイトルである。

 この「アピット」というクスリ名は明らかに「アトピー」からとったものであろう。
 ところが、説明書のどこを呼んでも「アトピー」の文句は見つからない。




 なぜこのクスリの話をするかというと、このクスリを使い始めて2週間がたったからである。

 話の前に「アトピーとはなんぞや」ということについて記しておこう。

Wikipediaから
  アトピー性皮膚炎(アトピーせいひふえん、英語:atopic dermatitis)とは、アレルギー反応と関連があるもののうち皮膚の炎症(湿疹など)を伴うもので過敏症の一種。
 アトピーという名前は 「場所が不特定」 という意味のギリシャ語 「アトポス」 (atopos - a=不特定、 topos=場所) から由来し、1923年 コカ(coca) という学者が 「遺伝的素因を持った人に現れる即時型アレルギーに基づく病気」 に対して名づけた。
 医学用語としては気管支喘息、鼻炎などのほかのアレルギー疾患にも冠されるが、
 日本においては慣用的に「アトピー」のみで皮膚炎のことを指すことが多い。

 英語名「atopic」を入れ替えると「apicto」となる。
 「atopic」では最後の「c」はサイレント[c] になっている。
 「apicto」では「c」を同じように破裂音[c] とすれ「アピクト」ではなく「アピット」 と発音される。
 つまりこの命名はアトピーを意識してつけられたものと判断するのがノーマルになる。
 しかし、説明書のどこにも「アトピー」の文言は記されていない。
 製薬会社の微妙な判断が伺われる。
 つまり、アトピーに効くように作ったが、その旨を公言してはならない、と。
 そこに何か意図的なものが感じられるのだが。

 通常、アトピーは小児に出る皮膚炎と思われているが大人にも出る。


アトピー性皮膚炎 大人 顔 症状
http://アトピー性皮膚炎.jpn.com/category4/entry20.html

アトピー性皮膚炎になった大人の顔に出る症状はどんなの?
 子どもに多いと思われがちなアトピー性皮膚炎ですが、大人になると外部刺激を一番受けやすい顔に症状が出やすくなってしまうことを皆さんはご存知でしょうか?
 アトピー性皮膚炎自体は顔だけに限らず、腕や首周りなどに症状が出る印象が強いのですが、
 大人になって発症する場合は顔に出て
しまい、おしゃれのためのメイクもなかなか上手く出来なくなってしまいます。
 顔に出てしまった症状の多くは肌が赤くなったり腫れてしまったり、湿疹がたくさん出てしまいます。
 もちろん放置したままにしておけば、症状がどんどん酷くなってしまい、皮膚の表皮がボロボロと剥がれ落ちてしまったり、どんなに保湿をしても常にひび割れのような肌となってしまいます。
 この状態を早急に改善しなければ、アトピー性皮膚炎の症状が少し落ち着いたとしても、皮膚自体が黒褐色になってしまったり、年齢に合わないシワっぽい肌となってしまう可能性や皮膚に化粧がのらなかったりと特に大人の女性には悩ましい状態とも言えます。
 また、一般に見られる皮膚がただれた症状などではなく、ニキビでも吹き出物でもない湿疹が顔全体に出てしまう症状もあり、一見・・・アトピー性皮膚炎には見えない症状の場合もあります。
 このような湿疹の場合は特に痒みや痛みもないため放置してしまう事も多いようですが、早期治療で無くなれば無くなるほど治りが悪く症状がひどくなってしまうのが大人のアトピー性皮膚炎の特徴とも言えるでしょう。


 4月のはじめのことである。
 突然クシャミとハナミズに襲われた。
 花粉である。
 日本ではあたりまえの花粉であるが、オーストラリアではあまり聞かない。
 特にここゴールドコーストではマスクをしている人に会うことはまったくといっていいほどない。
 ならオーストラリアに花粉症はないかというとそういうことはない。
 花粉は世界にばらまかれている。
 ただその力が弱いだけである。
 よって花粉に敏感なものだけがやられる。
 ハクションハクション、そしてハナミズだらだらである。
 クシャミの方は日毎には回数が少なくなり、3.4日で終わった。
  だがハナミズは止まらない。
 ゴミ箱はテイッシュペーパーで山盛りになる。
 日本ならどこでも見られる風景である。
 鼻の下は真っ赤になる。
 皮膚がバリバリになる。
 しばらくするとハナミズも止まったが、ここでアトピーが始まった。
 花粉アレルギーが引き起こしたアトピーである。
 患部が鼻の下の左右に広がり、鼻の両脇から鼻の頭までカサカサになる。
 ヒフが割れてリンパ汁が出始める。
 下に降りてクチビルがアトピーにやられる。
 割れはないのだが、リンパ汁でべたべたになり、上と下のクチビルがねっとりとくっつく感じになる。
 柔らかな接着剤をつけた感じである。
 さらに下に降り、今度はアゴをやられる。
 もともと、私はアゴのヒフが弱い。
 一気にアトピーの餌食になる。
 象皮状になり割れ目からリンパ汁である。
 リンパ汁を吸い取るために、ハンカチを常に患部におしつけている。
 口のまわりをハンカチで抑えながらの日々である。
 数枚のハンカチを使い、汚れると手まめにハンカチを洗ってストーブで乾かす。
 疾部はさらにアゴの裏まで広がる。
 

 実はこの症状昨年の同じ時期にも発生している。
 アゴからアゴの裏、そしてクチビルである。
 この時はひどかった。
 医者にも3回ほど行っている。
 このとき最初に聞かれたのは
 「草むらに入りましたか」
 「普段の食事とは違うものを食べましたか」
である。

 飲み薬と患部に塗る軟膏をもらった。
 「BACTROBAN 2% CREAM(バクトロバン)」 というのが軟膏である。

  
 ●「BACTROBAN 2% CREAM」
 
 しかし、これではまったく治らないし、どんどん症状が悪くなる。
 1週間ほどしてまた医者にいった。
 今度は違う飲み薬をくれた。
 「少し強いクスリにしましょう」
ということであった。
 だが、塗り薬は同じ「バクトロバン 」である。
 この軟膏だが、これを塗るとヒフがボロボロ剥ける。
 つまり、アレルギーにやられた患部のヒフを取り除くのが目的のような軟膏である。
  アレルギー自体は飲み薬で治すというのがこちらの医療方式のようである。
 
 しかし、まるで治らない。
 どんどん悪くなる。
 象皮は進むし、割れて汁が次から次へと出てくる。
 くわえて痛みがある。
 昼間はいいが夜は寝られない。 
 3、4回徹夜するはめになった。
 毎夜、数回のハンケチを洗った。
  困ったのは5月の終わりに日本へ墓参に行く予定が入っていたことである。

 日記からその時の様子を拾ってみよう。
 長い寄り道になるが、こちらのほうが正確である。
 面倒な方は飛ばしてください。

 まずは主に2013年4月分から。

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2013年03月19日(火)
 アレルギーが少々気になる。
 またアゴに出てきている。

2013年04月12日(金)
 アゴのアトピーはひどい。

2013年04月14日(日)
  昨日はちょっとよくなったのだが。
 「ソバ」を食べたせいかな。
 ソバアレルギーということはないだろう。

2013年04月15日(月)
 アゴのアレルギーがひどくなってきて、アゴ全体がアトピー化してきた。

2013年04月16日(火)
 医者へいった。
 なんと見立てはヒゲ剃りによる感染症だという。
 何ともなんともである。
 診療所は無料である。
 しかしパーマシー(薬屋)で抗生物質と軟膏(バクトロバン)で合わせて$45ほど払った。
 さてどうなるだろうか。

2013年04月17日(水)
 アゴの皮膚がぼろぼろ剝けてきている。
 感染症を起こした皮膚が軟膏によって死滅して剥がれてきているのだろう。
 これは2,3日続くだろう。
 触らないように言われいるので、ときどき痒くなるがガマンしている。

2013年04月18日(木)
 アゴは一皮向けたので見られる姿にはなった。 
 しかし、中心部は残っている。
 これは髭剃り負けであろうか、アトピーであろうか。
 明日は人前に出られるので買い物へいく予定とする。

2013年04月20日(土)
 昨夜からまたアゴがヒリヒリ痛み始めた。
 朝の4時であったが起きてしまった。
 医者へいく。
 先日と同じ先生であった。
 強い抗生物質に変更して、ヒゲは剃り歯での電気シェーバーでそらないように。
 つまり伸ばしっぱなしにするようにとのことである。
 薬代$53。
 塗り薬は相変わらず「バクトロバン」で変わらない。
 夕方、一皮剥けた。

2013年04月21日(日)
 朝方、もう一皮むけた。
 皮が大きなフケのようになって皮膚についているのを、顔にお湯をかけて落とすのである。
 チクチクする痛みから、痒みに変わってきている。
 とういうことは快方に向かっているのだろう。
 ひさしぶりにリンゴを食べる。
 フルーツアレルギーではないかと心配していたのでしばらく果物は控えていた。

2013年04月22日(月)
 夕方時点ではアゴは良くなってきている。
 ということは4回皮が剥けたことになる。

2013年04月23日(火)
 アゴは非常によくなった。

2013年04月24日(水)
 昨夜はアゴがチリチリしていた。
 皮がむけ始めている。
 なかなか快方にとは向かわないようである。
 一部が治りかけて、一部は首筋にまで広がってきた。
 まだまだである。
 夜にはクチビルにまで感染してしまった。
 見通しがなくなった。

2013年04月25日(木)
 昨夜は寝なかった。
 下唇の下あたりで感染症が爆発。
 症汁が出て、またべつのところでもチクチク痛くなり、これでは寝ててもしょうがないと、起きて本を読んで一晩過ごした。
 いわば貫徹である。
 先の土曜日がそうであったから5日ぶりになる。
 感染症はまだまだ顔をあらゆるところを侵略しそうである。
 日本にいく前までには治って欲しいのだが。
 ひどい状態になっている。
 右首筋にも大きく広がってきているし、上唇から鼻の下あたりもやばそうである。
 とても外へ出かける顔ではなくなっている。

2013年04月26日(金)
 睡眠不足なので昨日は痛みに勝って眠れた。
 今日は昨日よりはいい。
 良くなったり悪くなったりの繰り返しである。
 そしてその間で領域が広がっていく。
 夜、医者へいく。
 3回目である。
 今日は女性の医者。
 感染症が毛根の中からなので治るのに数週間はかかるという。
 強いクスリと弱いクスリの2つものと、塗り薬の処方箋を出してくれた。
 強い方は明日から一日一回服用して、効果が見えたらやめるようにというものである。
 弱い方は6時間ごととある。
 また、洗顔用の石鹸と髭剃り用のジェルも指定してくれた。
 この強いクスリの効果が出てくるのに2,3日かかるということで、2週間たったらまたくるようにとのことである。
 3週間後には日本にいかねばならないのだが。


● 「PH 5.5」の洗顔ソープ

 
 ●左が指定された専用のシェービングクリーム、右は通常のもの


 隣の薬局は閉まっているので、サーファーズパラダイスの薬屋へいった。
 全部かって95ドルである。
 薬局の薬剤師が言う。
 この強いクスリを全部飲んだ人はこれまでいない。

 良くなってきたら、半分に割って飲むように。
 2週間以上続けて飲んではいかない、
と。
  帰ってきたのは11時過ぎである。
 とりあえず洗顔した。
 ちなみに患部は温めてはならないという。
 シャワーも平温(体温と同じ)でやるようにとのことである。
 痒みが収まらない。
  塗りクスリ(バクトロバン)というのは消毒薬にちかいもので、治療のためではないようである。
 感染症を治すのは飲み薬の抗生物質によるしかないようだ。

2013年04月27日(土)
 今日から塗り薬は痛み止めをのぞいて極力使わないにようにしている。
 そうると、顔が乾燥するのだが、バリバリになって口を開けるたびに痛みが伴うことになる。
 クスリが効いてくれるまではしばらく闘病生活のつもりで過ごすつもりでいる。
 下クチビルの少し皮がむけた。
 感染症はクチビルにまで確実に進行しているということである。

2013年04月28日(日)
 このクスリ強い。
 午後からヒゲをそれるほどに回復した。
 昨日の朝と今朝の各1錠でたった2錠しか飲んでないのに、劇的である。
 ウミのでる部分が固まり、ゴワゴワして口を開けるのも痛いほどだが、皮膚のほうはどんどん剝けてきている。
 軽い部分はもはや症状がなくなったほどである。
 剃り刃で髭剃る勇気はないので、電気シェーバーを浮かし気味にしてそってみた。
 きれいにそれた。
 1週間ぶりの髭剃りとなった。
 このクスリ、話に違わわず強力である。
 危険である。
 容器に「強薬」とマジックで書いておいた。
 明日からは半分に割って明日明後日で1錠とし、それでやめようと思う。
 危険だ。


 ● 危険なクスリ Panafcortelon

 夜には皮が剝けてきて、メンソレータムを塗って皮をとっている。
 これまではとてもヒリヒリしてメンタムなど塗れなかったのに、それができるほどに回復しているということである。
 皮が剥けることによって口を開けたときにゴワゴワ痛む感触はわずかになっている。
 すごい。
 というよりやはり怖い。

2013年04月29日(月)
 サクヤは一睡もできなかった。
 アゴの回復はこれからになるということだ。
 昨日綺麗になったらから、これから快方に向かうと思ったが大間違い。
 表面の皮膚が一枚とれただけ。
 表面の皮がとれたら、ジワジワとウミ(汁)が皮膚の下から吹き出してきた、おそらく皮下に浸透した感染症のウミだろう。
 それが常時、出はじめることになった。
 アゴとアゴの裏である。
 チキチクと痛くついに一睡もしないで朝になってしまった。
 薬が強いので今日から半錠にしようと思っていたが、とんでもない、これからが本格的な治療格闘のようである。
 朝方、1錠飲んだ。昨日、一皮剥けたときヒゲをそっておいてよかった。
 これまで皮膚は何枚剥けただろうか。
 新しい皮ができるが、それがすぐに死んでいくので、チリチリと痛い。

2013年04月30日(火)
 昨夜は眠れた。
 ウミの放出は収まっている。
 鼻の舌からアゴ、そして首筋にかけて、最大級にゴワゴワになってきている。
 じっと静かにしていれば痛みも弱いので眠れたのである。
 この経緯は快方に向かっているものと判断して今朝はクスリを半分に割って、片方を飲んだ。
 ガサガサを治すために顔を洗った。
 でもぬるま湯でも肌に触ると痛い。
 いつもなら顔を洗えば表面の皮が剝けてくるのだが、今回は張り付いたまま。
 痛みが続く。
 さて、次はどういう段階に進むのであろう。
 特にアゴからアゴ下にかけては壊滅的に悪い。
 ちなみに唇もやられたが、鼻のてっぺんもやられている。鎖
 骨の凹みにも転移している。
 夜になって、少し皮膚が剥けた。
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 この強いクスリだが、30錠入りである。
 一日一錠で2週間以上は飲んではいけないという。
 ということは14,15錠が上限になる。
 なのに30錠入りとは、半分は捨てることになる。
 これ、薬屋の儲けか?



【 続く 】






【 うすっぺらな遺伝子 


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